2010年02月06日

QUIET KENNY/Kenny Dorham

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今回は、トランペットの渋〜い名盤、ケニー・ドーハムの「QUIET KENNY」です。

ケニー・ドーハムは、ビバップ時代から活躍する渋い脇役といったイメージの強いプレイヤーですが、その作曲能力の高さにも定評がある人です。

本作の1曲目「Lotus Blossom」は彼の代表曲と言ってもよい名曲です。

私は初めてこの曲を聴いたのはオムニバス版の中の1曲としてなのですが、「チャチャチャー」と始まるシンバルのかっこよさと印象的なメロディーが耳に残り、いっぱつで虜になってしまったクチです。

本作のドーハムは、ハードにブローするわけでもなく艶やかな音色で淡々とクールな演奏に終始しますが、これがアルバム名「QUIET KENNY」の所以でしょうか。

ドーハムは、本作の他に「AFRO-CUBAN」という代表作がありますが、こちらはその名が示すとおり、ラテンナンバーで派手に爆発しており、こちらが「動」のドーハムとすると、本作は「静」のドーハムという事になるのでしょう。

といった訳で静かな曲が多いのですが、何と言ってもオススメは先に取り上げた「Lotus Blossom」でしょう。

他にはため?を効かせた長いソロが聴きどころの3曲目「Blue Friday」、抑えた美しさの4曲目「Alone Together」あたりが私のオススメです。

ドーハムの人柄が滲みでているかのような渋〜い名演です。


初心者オススメ度 ☆☆☆☆

データ
posted by パンチ at 00:58| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | トランペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月18日

BLUES ette/Curtis Fuller's Quintet

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今回は、JAZZの名曲「Five Spot After Dark」のオリジナル版が収録されている、カーティス・フラーの「BLUES ette」です。

村上春樹の著作「アフターダーク」のタイトル名は、この曲からとったとも言われており、またかなり昔のことですが「アリナミンV」のテレビCMでも使われていたので聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう(私はCMで知っていました。年がバレますが)。

トロンボーン奏者のカーティス・フラーは、第一人者J・J・ジョンソンの影にかくれやや地味な存在というイメージが強い人です。

実際、その演奏スタイルもおっとりとして地味なのですが、じっくり聴いてみるとスルメのようにその良さが染み出てくる感じが実にいい。

重厚なトロンボーンの特色を生かした暖かみのある少しかすれた低音で、音数こそ少ないものの落ち着きのある小粋なフレーズがなんとなく耳に残りまた聴きたくなる、と言った感じでしょうか。

その作曲・編曲能力で有名なテナーサックスのベニー・ゴルソンとのハーモニーは美しく、フラー、ゴルソン、ピアノのトミー・フラナガンともに少しくぐもったような音の調和がとれていてジャズ喫茶全盛時代の人気版だったというのも頷けます。

やはり1曲目「Five Spot After Dark」が白眉ですが、アップテンポの4曲目「Minor Vamp」での白熱したゴルソンとどっしり構えるフラーのソロ対決や、ノスタルジックなメロディーの5曲目「Love Your Spell Is Everywhere」も秀逸です。

寒い冬の夜に聴きたくなる名盤です。


初心者オススメ度 ☆☆☆☆☆

データ
posted by パンチ at 21:10| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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