2006年03月04日

OVERSEAS/Tommy Hlanagan

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トミー・フラナガンはしばしば「名脇役」と賞されます。

数々の歴史に残る名盤でのサイドマンとしてのいぶし銀の働きにスポットライトが当てられるからでしょう。

別の人のリーダー作を聴いていて、「このピアノいいね」と思って名前をみるとトミ・フラだったなんて事が度々あるのです。

実際、以前ご紹介したソニー・ロリンズの「SAXOPHONE COLOSSUS」やジョン・コルトレーンの「GIANT STEPS]」での渋く印象的なピアノ演奏は、これらのアルバムが歴史に残る超名盤と賞賛されるうえで重要な役割を演じているといっても過言ではありません。

このようにトミー・フラナガンといえば、バックにまわった時は決してでしゃばらず堅実に他のメンバーのソロを支え、自らのソロでは決して派手さはないものの清楚で上品、小粋で渋いといった正に「最優秀助演男優賞」的なピアニストなのです。


ところが・・・

そんなトミー・フラナガンの初リーダー作となる本作では、いつものトミ・フラとは別の一面にとにかく驚かされます。

エルヴィン・ジョーンズのバイタルなドラムに煽られ、いぶし銀のトミ・フラが燃え上がるのです。

1曲目のチャーリー・パーカー作なる「Relaxin' at Camarillo」での時折パーカーを思わせるフレーズをおりこみながらのグルービーな力強い演奏を皮切りに、4曲目「Beat's Up」や7曲目「Verdandi」でのドライヴ感、6曲目「Little Rock」や9曲目「Willow Weep for Me」でのねばっこいブルージー演奏などなど、はじけるトミ・フラはとにかく爽快!の一言です。

決して無理しているわけではなくこうした演奏もできるトミ・フラは「実に多彩な引き出しをもっている人だなぁ」と感心します。

その時その時での自分の役割をよ〜くわかって使い分けのできる人だからこそ、数々の名盤を名盤たらしめ、そしてその名を残すことができたのではないかと私は思っています。


初心者オススメ度 ☆☆☆☆

曲目
posted by パンチ at 15:24| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) |  Tommy Flanagaan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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