2006年05月21日

KELLY BLUE/Wynton Kelly

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ウイントン・ケリーは、私のお気に入りピアニストのうちの一人です。

ケリーは、「ケリー節」とも言われる爽快で親しみやすいシングルトーンのメロディを主体としたアドリブがその持ち味となっていて、聴いていてとにかく楽しく爽快なところが大好きです。

中でも特筆すべきは、あのマイルス・デイビスの名言「ケリーはちょうど煙草の火だ、彼なくして煙草は喫えぬ」からもわかるように、自らのソロや絶妙のバッキングにより、あたかも火をつけるかのように共演者をインスパイアし、演奏全体をスイングさせる原動機のような力でしょうか。

ケリーが加わっただけでそのバンドの雰囲気をがらりと変えてしまう存在感は流石の一言です。

さて今回は、そんなウイントン・ケリーのアルバムの中でも最もポピュラーな本作をご紹介します。

1、5曲目は、ウイントン・ケリー・トリオにフロント3管を加えセクステット編成にしたもので、これぞハードバップ!といった雰囲気が横溢する名演です。

どちらもケリー作曲で思わず口笛でも吹きたくなるような魅力的なテーマをもった曲で、煙草の火となるケリーがよくわかる演奏となっています。ただ、所属していたマイルスのバンドと比べてしまうと共演者の力不足を感じてしまうのは仕方がないところでしょうか。そんな中でコルネットを吹くナット・アダレイの渋い仕事ぶりがキラリと光ります。

そして、なんと言っても一番のオススメは、3曲目「On Green Dolphin Street」でのトリオの演奏でしょう。

最初はゆったり淡々とした入り方をするのですが、弾いているうちにそれこそ火が点いたかのように熱くなり、ノリのよいフレーズを連発しスイングするケリーの演奏に知らず知らず引き込まれてしまうのです。

超有名曲にウイントン・ケリー流のブルージーな味付けを施した2曲目「Softly,As in A Morning Sunrise」、4曲目「Willow Weep for Me」もオススメです。

初心者オススメ度 ☆☆☆☆☆
曲目
posted by パンチ at 11:14| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) |  Wynton Kelly | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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