2006年05月30日

NOW'S THE TIME/Charlie Parker

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今回は「モダンジャズの父」とも呼ばれるバードことチャーリー・パーカーです。

いわゆる「モダンジャズ」と呼ばれる音楽の真髄はそのアドリブ性、即興演奏にあると言われています。

そしてジャズにこのアドリブを持ち込んだメンバーの代表格がチャーリー・パーカーなのです。

パーカーの演奏は、楽曲からそのメロディをいったん剥ぎ取ってしまい、その骨組みともいうべきコード進行だけを使って、想像力の赴くままに新たなフレーズを即興で作り出しているのです。

だから、パーカーの演奏には一瞬一瞬にかける勝負師の凄みのようなものが迸っています。

とは言えなにせ60年も前!の演奏です。ノイズはひどい、音色は古い、録音は悪い・・・といった具合で正直聴きやすいものではありません。

そこにきて曲のメロディーはテーマ部で少し登場する程度でまったくと言ってよいほど残されていないのです。

私もそうでしたが、正直に言って、初めて聴いてすぐに気に入るといった類の音楽ではないと思います(そうでなかった方ごめんなさい)。


しかし・・・です。

私の場合は、何回か聞いていてそのフレーズが頭の中に残るようになってくると、その切れ味の鋭さ、語尾が上がるかのような独特の調子、スピード感がそれこそ「病み付き」になってきます。

感じ方は人それぞれですので、「パーカーを聴いてなんとも思わない人はジャズに向いていない」などという暴言はさておき、パーカーの演奏にジャズのアドリブのエッセンスが凝縮されていることは事実です。

そんなチャーリー・パーカーの代表作のひとつであり、初めて聴く場合に是非オススメなのが、今回の「NOW'S THE TIME」です。

一般的に代表作と言われているのは「ON DIAL」でしょうが、収録曲が多すぎて途中で飽きてしまう可能性大、「これって曲?」ってなものも収録されていることなど考えると、最初の1枚は「NOW'S THE TIME」ではないでしょうか。

パーカーの代表曲でもある「Now's The Time」「Confirmation」などが収録されており、十分とは言えないものの録音状態も悪くはありません。

全部で4バージョンも収録されている「Che-Che」などはパーカーのアドリブがそれぞれ違っていてなかなか楽しいものです。

怖がらずに(?)是非!聴いてみてください。
そして何度でも繰り返し聴いてみることをオススメします!


初心者オススメ度 ☆☆☆
曲目
posted by パンチ at 22:43| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) |  Charlie Parker | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月27日

Jazz at Massey Hall/The Quintet

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このアルバムのメンバーはスゴイです。

チャーリー・パーカー(as)、ディジー・ガレスピー(tp)、バド・パウエル(p)、チャールス・ミンガス(b)、マックス・ローチ(ds)と、ビ・バップ時代のそれぞれの楽器の巨匠を集めたまさにオールスターアルバムです。

というわけで中身の方に期待をしてしまうのですが、はっきり言ってパーカー、パウエルは絶好調の演奏ではなく、なによりライブ録音で音質が悪いのです。

チャーリー・パーカーはその切れ味鋭い爽快感あふれるソロが魅力であり、バド・パウエルは殺気すら感じる鬼気迫る演奏がその特徴です。
絶好調時の演奏は、聴き終わるとぐったり疲れてしまうようなすさまじいものがあります。

しかし、このマッセイホールでの演奏は、皆とてもリラックスして、悪ノリとも言えるようなノリの良い演奏で緊迫感とは無縁の世界です。

これを不調と感じるか楽しいと感じるかは、リスナーの好みによるでしょう。

でも、私には聴く機会の多い1枚です。はっきり言って好きです。

パーカー、パウエルの寛いだ気持ちの良い演奏、ローチの歌うようなドラム、そしてライブ演奏で一層持ち味が活きるガレスピーのトランペットは聴いていてとても気持ちがよいのです。パーカーとガレスピーの息のあった演奏も聴きどころでしょう。

ライブ演奏が好きな方には特にオススメです。

初心者オススメ度 ☆☆☆☆
posted by パンチ at 12:09| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) |  Charlie Parker | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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