2009年11月16日

CONCIERTO/Jim Hall

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盲目のギタリスト、ホアキン・ロドリーゴ作曲の「Conceirto de Aranjuez(アランフェス協奏曲)」。

本来、ギターとオーケストラのための協奏曲(クラッシク曲)ですが、
ジャズでも度々取り上げられ、マイルス・デイビスの「スケッチ・オブ・スペイン」収録のものが有名です。

マイルスがトランペットとオーケストラという構成なのに対し、ジム・ホールはセクステットという正統のジャズの構成で勝負しています。

結論から言うとこれが実にいい!


美しい旋律のメロディーのテーマ部の後、それぞれの楽器のソロのパートが現れるというJAZZのフォーマットにのっとった演奏で、20分にも及ぶ長い曲なのですが、あっという間のように思える充実感、もっと聴いていたいと思うほど素晴らしい演奏です。

少しくすんだ独特のトーンでエモーショナルに歌い上げるジム・ホールのギターが素晴らしいのは勿論のこと、優しく繊細なポール・デスモンドのアルト、クールに時折哀愁を漂わせるチェット・ベイカーのトランペットのフロント2管は甲乙つけ難く、また存在感を誇示するかのように力強くサポートするローランド・ハナ、ロン・カーター、ステーブ・ガットのリズムセクション、この名手6人をドン・セベスキーのアレンジにより見事に纏め上げられた極上の一品と言えましょう。


この他の3曲は、カルテットorクインテットの演奏となりますが、これまたいずれも素晴らしい出来で、発売直後ベストセラーとなったのも頷ける名演です。

派手さはないものの、長く聴きたい、手元に置いておきたい名盤と言えましょう。


初心者オススメ度 ☆☆☆☆☆

データ
posted by パンチ at 22:22| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月20日

JIM HALL & PAT METHENY

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休日の昼下がりにでもリラックスして聴いてみたいのが今回ご紹介する「JIM HALL & PAT METHENY」です。

ビル・エバンスとのコラボレーションアルバム「UNDERCURRENT」で取り上げた「ジム・ホール」と、当ブログでも何度か取り上げている「パット・メセニー」。本作は、二人のギターの名手によるデュオ作です。

1969年、当時15歳の若きパット・メセニーは、ジム・ホールの演奏を生で聴いたそうです。パット・メセニーにとって、24歳年上のジム・ホールは憧れのギタリストでした。

そして、今ではジャズ・フュージョン部門のギタリストとして押しも押されぬ第一人者となったパット・メセニーにとって、アイドルだったジム・ホールとの共演は長年の願望だったのでしょう。

本作の録音は1998年。パット・メセニー44歳、ジム・ホール68歳。

夢の叶ったパット・メセニーの喜びと、24歳も年下の天才へエールを送るジム・ホール。そして、なによりも二人のギターへの愛情が感じられる秀作が完成しました。

硬く芯のしっかりした音で凛とした強さと円熟の味わいを感じさせるジム・ホール。アコースティックとエレキを使い分け、優しく切なくエモーショナルなパット・メセニー。

それぞれが持ち味を出しつつも、時にはどちらがどちらだかわからなくなるくらい見事な調和をみせる「All the Things You Are」、滲み出るような優しさが心地よい「Farmer's Trust」、両者のからみがこの上なく美しくどこか日本のわらべ歌を思わせる「Cold Spring」、切なく幻想的な「Into the Dream」あたりがオススメですが、なんと言っても白眉は「Summertime」でしょう。

ジャカジャカかき鳴らすメセニーのアコースティックギターをバックに、ピーンと張り詰めたホールのエレキが涼やかでかっこよく、これから来るべき「Summer Time」への期待がいやがうえでも高まります。

二人を引き合わせたアッティラ・ゾラーに捧げる3曲目「The Birds and the Bees」が心に響きます。

初心者オススメ度 ☆☆☆☆☆
曲目
posted by パンチ at 22:33| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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