2006年04月30日

JAZZ GIANT/Bud Powell

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またまたバド・パウエルのご紹介です。

暖かくなって気分が浮き浮きしてくると、なぜかパウエルが聴きたくなってくるのです。

そんな訳で、今回はバド・パウエルの「JAZZ GIANT」です。

パウエルは破滅型のジャズマンとも言われているように、麻薬で逮捕されたり、精神病院に入れられたりしたため、その絶頂期の演奏はそれほど多く残されている訳でもありません。

先にご紹介した「BUD POWELL(バド・パウエルの芸術)」はその代表作ですが、今回ご紹介する「JAZZ GIANT」も絶頂期パウエルを代表する1枚です。

さて、全盛期のパウエルというとどうしても超人的なテクニックに裏打ちされた鬼気迫る迫力の演奏を思い浮かべますが、エレガントなバラード演奏も捨てたものではありません。

本アルバムは、こうした全盛期のパウエルの様々な演奏がバランス良く収められているのが魅力です。

1、3、6、8、10曲目では絶頂期のパウエル特有の、一瞬の演奏にかける勝負師を思わせるような切れ味鋭い演奏を聴くことができますし、4、11、12、13曲目のバラードはエレガント!の一言です。

また、本作はパウエルの曲が比較的多く収められています。
個人的に、パウエルの曲は好きなものが多いので嬉しいかぎりです。

特にオススメは、5曲目「Strictly Confidential」、7曲目「So Sorry Please」です。パウエルの曲特有の弾むようなアクセントを効かせた小粋なナンバーで、聴いていると楽しい気分になってきます。

それにしても、パウエルは、ジャズの歴史の中でもほんの一瞬、しかし、ひときわ大きく、そして美しい花を咲かせて散ってしまった花のような存在のような気がしてきます。


初心者オススメ度 ☆☆☆☆
曲目
posted by パンチ at 12:47| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) |  Bud Powell | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月03日

BUD POWELL/Bud Powell

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バド・パウエルは、モダンジャズピアノの父と呼ばれています。ベース・ドラムスはリズムを刻むことに専念させ、ピアノにホーン的役割を担わせるといういわゆる「ピアノトリオ」という形態を作り出した人なのです。

その後、ビル・エバンスによってピアノ・ベース・ドラムス三者が対等な立場で演奏するスタイルが主流となり今日に至っているわけですが、ピアノトリオという形態を確立したイノベーターとしての地位はなんら色あせるものではありません。

本アルバムは、そんなバド・パウエルの最高傑作とも言われるもので邦題は「バド・パウエルの芸術」!です。

この当時のパウエルの演奏には一種独特の凄みがあり、最初はエレガントに演奏しているのですが、だんだん興が乗ってくるのか?いつのまにやらこのまま止まらなくなるのではないかと思える程の鬼気迫るど迫力の演奏になってしまいます。

あたかもそれは一瞬に賭ける勝負師の姿そのものです。この凄みは他の人には真似のできないパウエル特有のものではないでしょうか。

2曲目の「Indiana」、5曲目の「Bud's Bubble」はその代表と言えるでしょう。この他には、今の時期になると思い出すエレガントな「I'll Remember April」、そこはかとなく漂う哀愁がたまらない「Burt Covers Bud」あたりをオススメしておきます。

ただ、なにせ1949年の録音なので音は古くレトロな感じがするのが玉に瑕ですが・・・

ちなみに、以前ご紹介した「THE SCENE CHANGES」は、本作よりはずっと後の録音で、彼の全盛期を過ぎた頃のものと言われていますが、本作と聴き比べてみると興味深いものと思います。

どちらにも人間バド・パウエルの魅力がギュッとつまっています。
「いいの悪いのと言った」へたな評論に耳を傾けるよりも記録に残された音を実際に聴いてみてください。

どちらのパウエルを気に入るかは、まったくの各人の「好み」の問題だと私は思います。


初心者オススメ度 ☆☆☆☆
曲目
posted by パンチ at 12:58| 東京 ☀| Comment(9) | TrackBack(1) |  Bud Powell | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月09日

THE SCENE CHANGES/Bud Powell

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今回は、アート・ペッパーと同じく破滅型ジャズメンの典型とも言われるバド・パウエルです。

麻薬やアルコールにより身を滅ぼしてしまうため、コンディションのよい時の録音が少ないのですが、本作品はその小康状態の時のものです。

バド・パウエルは「モダンジャズピアノの父」とも言われ、その本領発揮の代表作は「Bud Powel Triol(邦名:バド・パウエルの芸術)」でしょう。ピリピリとした緊張感あふれる鬼気迫るパウエルの名演を聴くことができます。

本作は、そうした全盛期のものではありません。
しかし、名盤です。

パウエルという人間そのものが映し出されているからです。
言い方は悪いかもしれませんが「演歌」なのです。
パウエルの指使いから紡ぎ出されるメロディーが心に染み入ります。

超有名曲である1曲目の「Cleopatra's Dream」は超オススメです。

初心者オススメ度 ☆☆☆☆☆

posted by パンチ at 22:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) |  Bud Powell | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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