2006年07月10日

WAY OUT WEST/Sonny Rollins

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前回ご紹介したジョン・コルトレーンと並び立つテナー・サックスの巨人ソニー・ロリンズ。

コルトレーンを「努力」の人とすると、ロリンズは「感性」の人と言ったところでしょうか。

ロリンズのテナー・サックスに漂う、自由奔放で感性の趣くままといった風情、独特の間の取り方は、まさに名人芸、芸術的としか言いようがないもので、決して他の人に真似できる代物ではありません。

そう言った意味では、私は「コルトレーン」というと野球の「王さん」、「ロリンズ」というと「長島さん」を連想してしまいます・・・


そんなソニー・ロリンズの「SAXOPHONE COLOSSUS」、「A NIGHT AT THE VILLAGE VANGUARD」と並び代表作のひとつと言われているのが、今回ご紹介する「WAY OUT WEST」です。

西海岸に演奏旅行に出かけた折、西海岸の腕達者として名高いレイ・ブラウン(b)、シェリー・マン(ds)を加えたピアノレス・トリオで録音されたもので、カッコいい西部劇風のアルバムジャケットにロリンズのしゃれっ気がよく表わされています。

そして、そんなロリンズのしゃれっ気は、「I'm An Old Cowhand」、「Come,Gone」といった西部劇映画の曲を取り上げているところにもよく表れており、馬の蹄の音を模したイントロなどいやがうえにもウエスタン気分が高鳴ります。

ロリンズのスゴイところは、ピアノが入っていないことでやや色彩感に乏しく単調になりがちなところ、逆にピアノを外すことで天衣無縫・自由奔放に歌う本来のロリンズの持ち味が更に発揮され、窮屈な感じが一切しない、明るく開放的な雰囲気が醸し出されていることです。

テーマ部から原曲を少しずつフェイクさせていったり、独特の間の作り方で変化をもたせたりと遊び心満載で聴く者を飽きさせません。まさに、天才ロリンズの独壇場と言えましょう。

オススメは、先にあげたカウボーイ気分満点の「I'm An Old Cowhand」、「Come,Gone」。ロリンズ・オリジナルの「Way Out West」。ロリンズらしく男っぽく豪快に歌い上げる「There Is No Greater Love」あたりでしょうか。

天真爛漫でまさに太陽のような存在「ソニー・ロリンズ」、これからの季節にピッタリな1枚です。


初心者オススメ度 ☆☆☆☆  banner_03.gif  

曲目
posted by パンチ at 12:54| 東京 🌁| Comment(8) | TrackBack(1) |  Sonny Rollins | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月09日

A NIGHT AT THE VILLAGE VANGUARD/Sonny Rollins

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過去に数々のジャズの名演が繰り広げられたジャズクラブの名門ヴィレッジ・ヴァンガード。
中でもジョン・コルトレーンやビル・エバンスの演奏が有名ですが、このソニー・ロリンズの演奏もはずすことができません。

ロリンズは、抜群のリズム感覚と歌心あふれる豪快なテナーがその持ち味ですが、ここでのロリンズはピアノレスのトリオでさらに自由奔放にテナーを吹きまくっています。

特に2枚組みのVol.2では、後にジョン・コルトレーン・クァルテットの不動のドラマーとなる若きエルヴィン・ジョーンズが参加しており、その豪快で攻撃的なドラムに対し、自由奔放で、時に意表をつくロリンズのテナーとがバチバチ火花を散らすさまがなんと言っても圧巻です。

特に3曲目の「Sonnymoon for Two」でのロリンズとエルヴィンのバトルはすさまじく、息を飲むほどのスリリングな演奏が繰り広げられています。また、2曲目の名曲「Softly as in A Morning Sunrise」では、ウィルバー・ウエアの力強いベースも加わってのバトルも素晴らしい!の一言です。

クリスマスには、一味違うこんなハードボイルドな演奏も如何ですか?


初心者オススメ度 ☆☆☆☆

posted by パンチ at 12:54| 東京 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) |  Sonny Rollins | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月12日

SAXOPHONE COLOSSUS/Sonny Rollins

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これまたジャズを代表する超名盤です。

このブログの最初でご紹介したジョン・コルトレーンに並び立つ、テナー・サックスの両雄のもう一人が本作のソニー・ロリンズです。

コルトレーンと対比して語られることが多いように、ロリンズはまったくタイプが異なります。
コルトレーンは修験僧を思わせるような努力の人であるのに対して、ロリンズは天才肌のミュージシャンと言ってよいでしょう。
次々と沸いてでるインスピレーションからあたかも唄っているかのようなロリンズのテナーは圧巻です。まさにサックス界の「巨人」です。

唄うロリンズのテナーとドラムのマックス・ローチとのかけあいも聴き応えがあります。
コルトレーンにはエルヴィンが一番しっくりくるように、ロリンズには端正でいて豪快なローチのドラムが一番相性が良いように思うのは私だけでしょうか?
トミー・フラナガンの渋いピアノが脇を固めます。

初心者オススメ度 ☆☆☆☆☆
posted by パンチ at 18:42| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(16) |  Sonny Rollins | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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