2006年04月03日

BUD POWELL/Bud Powell

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バド・パウエルは、モダンジャズピアノの父と呼ばれています。ベース・ドラムスはリズムを刻むことに専念させ、ピアノにホーン的役割を担わせるといういわゆる「ピアノトリオ」という形態を作り出した人なのです。

その後、ビル・エバンスによってピアノ・ベース・ドラムス三者が対等な立場で演奏するスタイルが主流となり今日に至っているわけですが、ピアノトリオという形態を確立したイノベーターとしての地位はなんら色あせるものではありません。

本アルバムは、そんなバド・パウエルの最高傑作とも言われるもので邦題は「バド・パウエルの芸術」!です。

この当時のパウエルの演奏には一種独特の凄みがあり、最初はエレガントに演奏しているのですが、だんだん興が乗ってくるのか?いつのまにやらこのまま止まらなくなるのではないかと思える程の鬼気迫るど迫力の演奏になってしまいます。

あたかもそれは一瞬に賭ける勝負師の姿そのものです。この凄みは他の人には真似のできないパウエル特有のものではないでしょうか。

2曲目の「Indiana」、5曲目の「Bud's Bubble」はその代表と言えるでしょう。この他には、今の時期になると思い出すエレガントな「I'll Remember April」、そこはかとなく漂う哀愁がたまらない「Burt Covers Bud」あたりをオススメしておきます。

ただ、なにせ1949年の録音なので音は古くレトロな感じがするのが玉に瑕ですが・・・

ちなみに、以前ご紹介した「THE SCENE CHANGES」は、本作よりはずっと後の録音で、彼の全盛期を過ぎた頃のものと言われていますが、本作と聴き比べてみると興味深いものと思います。

どちらにも人間バド・パウエルの魅力がギュッとつまっています。
「いいの悪いのと言った」へたな評論に耳を傾けるよりも記録に残された音を実際に聴いてみてください。

どちらのパウエルを気に入るかは、まったくの各人の「好み」の問題だと私は思います。


初心者オススメ度 ☆☆☆☆
1.I'll Remember April
2.Indiana
3.Somebody Loves Me
4.I Should Care
5.Bud's Bubble
6.Off Minor
7.Nice Work If You Can Get It
8.Everything Happens to Me
9.Embraceable You
10.Burt Covers Bud
11.My Heart Stood Still
12.You'd Be So Nice to Come Home to
13.Bag's Groove
14.My Devotion
15.Stella by Starlight
16.Woody'n you




posted by パンチ at 12:58| 東京 ☀| Comment(9) | TrackBack(1) |  Bud Powell | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、しほです。このCDはピアノを弾く者としては買わねば・・・と気合を入れて買った記憶があります。パンチさんの丁寧な解説を受けて、もう一度聴きなおしてみようと思いました。
Posted by ウェディングプランナーのお仕事日記 at 2006年04月11日 17:05
しほさんこんにちは。
ご無沙汰です。
普段あまり聴かないCDでも、久々にかけてみると「いいなぁ」と思うやつってありますよね。
でも、ひどい時は持ってる事さえ忘れちゃってるCDもありますけど・・・
Posted by パンチ at 2006年04月12日 20:52
 十数年、このアルバムを聴き続けていますが、”聞き飽きる”ということがありませんね。聴くたびに違った印象と発見も。
 あまりに愛しすぎて、ブログにこのアルバムに関する記事を書きました。一度こちらにも覗きに来てやってください。もしよろしければ、トラックバックもさせて頂きたいのですが・・・
Posted by Kahn at 2006年04月18日 21:02
Kahnさんこんにちは。
ご訪問ありがとうございます。
パウエル、いいですよね。
パウエルの演奏って、その人間性が滲み出ているような気がします。
実際は嫌な奴?だったのか良くはわかりませんが、とにかくすごく魅力的です。

トラックバック大歓迎です。
今後ともよろしくお願いします。

Posted by パンチ at 2006年04月19日 13:41
ありがとうございます!
さっそくトラックバックさせていただきます!

ちょくちょく遊びに来ます。よろしくお願いします!
Posted by Kahn at 2006年04月19日 19:24
”パンチ”さん、ご無沙汰しております。 お元気ですか?

CDラックの整理をしていたら、以前 弟に貰って 未だ聴いていないCDが数枚
出てきて、その中の1枚に 『バド・パウエルの芸術』 が有りました。
確か”パンチ”さんが このアルバムを記事にされていたと思い、やって来ました。
今、聞きながらコメントを書いていますが、成る程 確かに良いですね、B・パウエル!
私は「Everything Happens to Me」、「Stella by Starlight」が、気に入りました。
今後も聞き込んで行こうと思います。それでは、又!!
Posted by 欲張り父さん at 2006年10月01日 07:57
欲張り父さんさん、こんにちは!
ご無沙汰してます。更新もすっかりさぼってしまってます。

さて、パウエル。
このアルバムいいですよね!
音は古く、録音もよくないのですが、なぜか生のパウエルを間近に感じることができます。

もう少し充電したらまた再開しようと思ってます。よろしくお願いします!
Posted by パンチ at 2006年10月11日 13:43
このアルバムには、モダンジャズの魅力があますことなく凝縮されていると思います。永いこと愛聴盤です。Stella by Starlightはとくに大好きですね〜。死ぬまできくんだろうんなぁと思います。
Posted by モコマル at 2009年10月29日 12:16
モコマルさん、
ご訪問&コメントありがとうござます。
そうですね、このアルバムはモダンジャズの魅力が凝縮されていると言っても過言ではないですね。
その後、皆が何らかのパウエルの影響を受けているのも肯けます。
私は「I'll Remember April」の印象が強いせいか、春先になるとこのアルバムが聴きたくなりますね。
Posted by パンチ at 2009年10月29日 13:55
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バド・パウエルの芸術。
Excerpt: バド・パウエル。
Weblog: Slow & Easy " Jive "
Tracked: 2006-04-19 19:28
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